消えなかった。リンクをつけようとして「サーバに技術的な問題が」。一気にやる気がなくなった。
俺の中でヘッドホンは永らく固有名を持たなかった。固有名というか型番だから家族の名みたいなものだけど、とにかく型番でよんだり綽名をつけたりすることはあまりなかった。ほとんどなかった。ヘッドホンは「ヘッドホン」だった。そんなヘッドホンの代名詞的存在だったやつの話。
- オーディオ
初代ヘッドホン
ＪＥＳＴＴＡＸのＣＤＨ－５０７への想い。
俺が初めて、ちょっとこだわって買ったヘッドホン。
初めて買ったヘッドホンらしいヘッドホン。
なるべく安くて、でも見た目がよくて、オモチャめいたところのない本格的なもの。
試聴もせずに一時間くらい売り場で物色して、
「おお、これはかっこいいけど、けっこう安いじゃないの！」
と購入を決意。
パッド周りがボロボロになって右側のイヤーカップが折れてぶら下がるまでインドアもアウトドアでもどこでも酷使。
だから２代目は大事に使ってた。音漏れするし、インドアでそっと使ってた。２年ぶりに見つけ出して買った２代目。ヘッドホンといえばこれ。他のヘッドホンなんて、まるで魅力のないものだった。けばけばしい品のない包装、妙な形のイヤーカップ。僕の目には異形に映った。そのなかでＣＤＨ－５０７だけがヘッドホンの名に値するものだった。
やっぱり手放せない。
思い出のヘッドホン。
いま無料レンタル中だけど。
この前の同僚がパイオニアのＳＥ－ＭＯＮＩＴＯＲ１０Ｒをゲットするまでのつなぎとして提供。
気に入ったら1000円か1500円で売る約束をしてしまったので、戻ってこないかも。
俺なら気に入らなくても1000円なら払っちゃうな。
おそらく録音の粗まで聞き分けられるＳＥ－ＭＯＮＩＴＯＲ１０Ｒなどをゲットさせたら、
「なんか、ラウドなロックにはこっちの（ＣＤＨ－５０７）のほうが向いてるみたい」とか言い出しかねん。
あああ、もう戻ってこないよー。
厄介払いできたと思ったら、無限に懐かしく恋しく愛しい。
23:56 2007/09/13