わが青春のコーネリアス……なんてことはないけど、たぶん伝わらない

電車の中でドアの脇、長座席の横っちょに立っていたんだけど、後から乗ってきた奴がもう片方の同様のスペースが空いているのにそこに立たないでドアの真ん前（やや俺寄り？）に陣取って列車の揺れと共にフラフラし始めたので、ちょっと腹が立ったというか落ち着かなくなった。

そいつは次の駅で降りたので何事もなかったし、「なんでわざわざ俺の近くに」っていうのもまあ理解できた。

　

わずか１駅だったけど、嫌だなあと思って、ふらふらしやがって！　ぶつかってきたらどうしてくれよう？　と思って、なんとはなしに「小山田みたいな顔しやがって！」と言いながらそいつをぶん殴る光景を頭に思い描いていた。制御し難い怒りに支配されてってわけではなく、まあわりと冷静というか、むしろぼーっとしててごく自然にそういう想像をしてた。

「小山田みたいな顔しやがって！」

なんかするっと出てきたフレーズの理不尽さに思わずニヤついてしまった。

このおかしみはたぶん伝わらない。

　

　

世界のどこかで小山田みたいな顔をした人が理不尽な目に遭っていなければいいなあと思いました。

コーネリアスで好きなアルバムは69/96です。