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ジョニー 曇りのち晴れだが [邦楽]

やはり一聴めは失敗することが多い。
曲の中に深く分け入ろうとしないで、形相を聴いて判断してしまう。
トリッキーな曲展開とか、裏声んなって「ハウッ(スティーヴ!)」と身悶えるような瞬間がないと、
もう、この曲はまあこういう感じかなあ、と何故か平凡な曲のように思って、
早く次の曲が聴きたくなってしまう。
そして次の曲が始まるまでの、すなわち今の曲が終わるまでの時間が、苦痛に近いことさえあるのだ。
しかし記念すべき一回目でスキップとか「>>」ボタン長押しなどという失礼なことはできないので、じっと耐えることになる。
このじっと耐えている時間の長さとか、苦しみが、
アルバム全体の印象に暗い影を落とす……
そんな影響を及ぼすことは必至で、故に一聴めは失敗ということになる。

俺が何回目かでやっとツボに来た曲を紹介すると、必ずと言っていいほど、そのよさを一発で共有できる人間が、少なくとも3人存在する。
その能力に羨望の念を隠しきれない。


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