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いい加減ちょっと疲れた [雑感リローデッド]


恐怖の哲学 ホラーで人間を読む NHK出版新書

恐怖の哲学 ホラーで人間を読む NHK出版新書

  • 作者: 戸田山 和久
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/01/25
  • メディア: Kindle版

Kindleアンリミテッド無料。

著者の軽妙な語り口を気に入れば第1章2章はするすると読める。

ホラー映画ネタてんこ盛りでめちゃくちゃ面白い。

気に入らなければイラついて無理。

気に入ってても第3章でやや真面目っぽいあんまり興味のない話題になったなあという人は引っかかる。

途中で他の本を読み始めて1冊読み終わってしまった。

それからなんとかかんとかいってまたホラー映画の話に戻ったんでまた面白く読める。

けど第6章で何でフィクションなのに怖がるのかっつー話題でストレス溜まる。

錯覚説とかごっこ説とかあーでもないこーでもない学説紹介して、いま思考説が出てきたとこ。

いい加減うんざりした。

誰もが思う単純な見方が出てこない。

最初に結論を書けとは言わないけど、その誰もが思う単純な見方を否定するなり、矛盾を指摘するなりしてから、いろんな学説を紹介してほしい。

なんでフィクションなのに怖いのかって言ったら普通、

幽霊系だったら、アタマではわかっててもなんとなく背筋がぞわっとして背後を振り返ってしまったりするかもなんで、単純に「怖いものは怖い」で終わり。終わりっていうか恐怖を恐怖してるの。アタマではいないってわかってても夢で見たらやだなあって不安に思うし、幻覚なんか見ちゃったらその生々しさゆえ、もろに情動系刺激されて「うわー、怖くない怖くない怖くない」ってなりそう。ま、幽霊系は誤作動みたいなもの。

忍び寄る殺人鬼とかゾンビとか怪物系が怖いのは、映画の中に感情移入してる対象があって、その対象に危機が迫っていれば不安になるし、演出によっては恐怖に感じることもあるだろうってことだと思う。

ネイチャー番組とかでも草食動物の子供が群れから離れてヤバいことになったりしたら観ててハラハラする。ホラー映画ならそのハラハラは容易に恐怖に転化するだろう。

整理するとどうなるんだ?

フィクションなんだけど怖がっちゃうのは、映像や演出が不気味なので原始的な脳が刺激されて~っていうパターンとなんか我が身を置き換えちゃったり死んで欲しくないキャラとかに危機が迫ったりしてヤベー、こええーっていうパターンの二つが思い浮かぶと思うんだけど、この素朴な見方に対して哲学や心理学や神経生理学やらはどういう答えを出すのか? っていうのを読みたいのにこの当然の問いが立てられないであーだこーだ言ってるので、いつになったらこういう素朴な見方に言及してくれるんだろう?って疲れてくる。

ま、最後まで読むけど。


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