SSブログ

2023-10-27 [帰ってきた「ああめんどくせー」]

メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)

メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 巽 孝之
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2001/03/01
  • メディア: 文庫
最近、笠井潔の天啓シリーズを再読したことで、メタフィクションづいてきたので引っ張り出してみた。
表紙は覚えている。
内容は……
目次を見ればだいたい思い出すはず……
悲しいねえ。一度は読んでると思うんだけど、透明のブックカバーまで掛けてるから愛読書の類だったかもしれない。透明のブックカバーなしの文庫とは扱いが違うはずなのだ。ちくま学芸文庫は汗ばんだ手で扱ったりすると背表紙のタイトルとか著者名やなんかがなんとなく滲んでしまうから、これはと思う本には透明のブックカバーをつけていた。そのブックカバー付きの本の内容をまったく覚えていない……
まあいい、読もう。


(JFK暗殺)以後のアメリカではヴェトナム戦争の報道技術がハリウッド映画のディスクールを左右し、最近では逆にハリウッド的映像技法が湾岸戦争報道のディスクールを決定するにいたっている。現実があってそれを虚構が模倣するのでも、リアリズムをメタフィクションが打破するのでもなく、リアリティ自体がメタフィクション的謀略として大量生産されつづける時代。アーサー・クローカーに倣えば、まさしく「仮想アメリカ」内部にアメリカの本質が幻想される時代(『痙攣—―仮想現実、アンドロイド音楽、電子的肉体』、一九九三年)。だからこそアメリカン・メタフィクショニストは、リアリティ/フィクションのめでたい鏡像段階が破砕された歴史的地点として、あのケネディ事件を再補足し再構築しようと尽力するのだ。


これ、俺、本当に読んだの?

あの頃、なんかこういう文体、嫌いじゃなかったっていうか、けっこう好きだったかもしれないけど、わけもなく興奮してたかもしれないけど、今はちょっと無理だわ。きっと一事が万事この調子なんだ。アーサー・クローカーなんてこの一カ所しか出てこないんだ、きっと。カタカナと謀略だの破砕だの再構築だの仰々しい言葉が躍って読みづらいことこの上ない。疲れる。笠井潔が如何に読み易いかがわかった。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント