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完璧なラスト [雑感リローデッド]


梟の巨なる黄昏 (講談社文庫)

梟の巨なる黄昏 (講談社文庫)

  • 作者: 笠井潔
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2021/06/18(1993)
  • メディア: Kindle版

紙の本で再読完了。昨日読み終わった。つまんないわけじゃないけどあんまりドライブがかからなかったのでちょっと時間かかった。

ラスト、初読時は十全に理解していなかったことがわかった。

単なる意外性だけのどんでん返しで、作劇上の盛り上げ以外の意味はないと思ってしまってたんだけど、再読で理解が深まった。

死は必然だった。

安っぽい愛の記憶に慄くような中途半端な者には世界を滅ぼす梟の使者など務まらない。

メフィストフェレスを気取っていても、自分で思っているほど冷血でも強くもなかったんだな。


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