300円ゲット [富士山と夜景R2]
宝くじに当たったんじゃあありませんよ。
なじみのクリーニング店に不手際があって、お詫びとしてそこで使える100円券3枚もらったって話です。
我ながらせこい話です。せこすぎる。
事の発端は土曜日、ワイシャツ4枚スラックス4本で出したのに、レジのミスでワイシャツ5枚スラックス3本になってしまい、帰宅後に連絡を受け、昨日日曜日の受け取り時に差額を払うことになりました。
で、昨日差額払って普通に受け取って何事もなく帰ってきたつもりだったんですが、今朝出勤間際になって、そのままほっぱらかしていた中からさて何を着て行こうかと吟味したところ、店の伝票貼ったままの謎のジャケットが。
当たり前ですが、記載されている顧客名も私とは全然違います。
とりあえず、シャツは4枚あるか、スラックスは……店の開店時間は……
とても出勤どころではなくなってしまいました。
今朝は花粉性の鼻炎が暴れ気味でイラついていたし、熱計ったら３７．３とか微妙に微妙なラインだし、就職試験とかでよくあるやつ受けたら多分ストレス耐性Eとか判定されるはずの私はもう恐慌をきたしました。
まあ単純な話、土曜日にワイシャツ5枚で打たれたこちらの引き換え伝票がそのままだったから、受け渡しの人が5枚取ってきちゃったんでしょう。こっちはちゃんと口頭で言って、差額のやりとりまでしているんだから、そんなこと気付かない。いや、いつもは一枚一枚その場で一緒に確認するんだけど、差額のことに集中してたから聞き逃したか見逃したか、向こうも一手抜けたかも知れない。
出鼻を挫かれてすっかり嫌になったので、30分後、クリーニング店の開店時間に合わせて謎ジャケ一着と会員カードと昨日受け取った自分の分のクリーニングのタグをちぎり取ったものを八つ揃えて出かけました。
お店の人はすごーーく困っていたようで、大変喜んでくれて大感謝されて、私も嬉しくなったんですが、
「今朝になって気付いた私も悪いんですが」などと前置きして、よせばいいのに、
「実はもうとっくに会社に行ってなきゃいけない時間なんで……」
「それは大変申し訳ありません」
それでも出すものを出さない気配なので、ついに……
「あの……言いにくいんだけど、（キャッシュバックでもらえる）100円の券を1枚でも2枚でももらえると」
納得してこれからも気持ちよく利用できると思うんだけど、終わりまで言わせずに、
「あ、それはもちろん」とこともなげに3枚渡してきました。
「あ、どうも……これで、これからも気持ちよく利用できると……」
「はい、よろしくおねがいします」
「あ、はい」
300円と引き換えに大切な何かを失ったような気がしました。
でもよぉー、「納得」は全てに優先するぜッ！！
会社は結局サボりました！
