あたまは重要

人間、多少はやっぱり頭を使わないともったいないかもな、と思った。

そう思ったきっかけは、頭を使わないほうが自然で楽で野性的で生命の躍動がどうのこうのでいいんでないのと、いろいろ考えた挙句なげやりな結論というか思考停止状態に陥って久しかったんだけど、「自分には数学が理解できない」ということに愕然といたしましてね、

いや改めて愕然とするまでもなく、虚数だの行列だの集合論だのといったぐちゃぐちゃがまったくわからないことは、わきまえていたはずなのだが、トポロジーとか位相空間とかいうのがなんとなくオモシロそうで、入門書でも買ってみるかと図解雑学とかブルーバックス程度のつもりで、つまり量子力学とか一般相対性理論とか複雑系とか不完全性定理とかが何となくわかるような気がするくらいにはトポロジーもつかめるだろうと思ったのだが、

パラパラめくってみて、本当に表層的なことしかわかりそうもないので、うげー、と思った。

そして突然、人として生まれてきたのに数学が出来ないなんて脳みそ持ってる意味がないと感じた。

物凄い焦燥感だった。

いっそ、「あたま？　あたまって何？　なにそれ、変な言葉。あはははは」とか言いたくなるくらい絶望的。