2021-09-09 [雑感リローデッド]
ドラマはちょっと前に観ていたがそのころは原作を買ってなかった。
クリスティー文庫が半額の時にポワロもの、マープルものほか58冊購入。
『マギンティ夫人は死んだ』あたりからドラマ版を観たらすぐ原作を読むようになった。
一週間もかからないのでマギンティ夫人以前に視聴済みのものもちょいちょい読んでいたが、なぜかホロー荘だけは最近まで読んでいなかった。
実は読んだような気になってたがそうではなかった。
今日、読み終わった。
ドラマ版の印象はイマイチというか、ほかの傑作に埋もれていたけど、これは途方もない傑作。
だいたいポワロのドラマ版は駄作をブラッシュアップするのが上手いなと思っていたんだけど、傑作を傑作のままにドラマ化するのには案外てこずってる印象が無きにしも非ず。これは明らかに原作のほうが上。
先にドラマを観て犯人もトリックもわかっているので、ドラマ版との差異を楽しんだり、ちょっと忘れてあやふやになってたところを補完したり、単純に謎解きを追体験して喜びを得るのが定番になってたんだけど、これはそんなことそっちのけで読みふけってしまった。
人間模様とかその心の機微とか、とにかく読ませる。
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