拍子抜け

ここから一歩も進めない。

勘で適当にやると正解が３通りくらい出てくる。

この問題が俺の短い数独人生に影を落としていた。

なにかわからぬが必然の一手があるはずなのだ。

まだ見ぬ上級テクニックがあるのか。

数独生活の初めにこの難問にぶち当たって以来、紙とペンで他の問題を解いていてもいつも不安な心持ちであった。

Excelでトライ＆エラーを繰り返せばどんな難問も必ず正解に辿り着ける。だがそれでは解いたことにならない。

必然の道筋がわからない問題が存在することが不安の種であった。トライ＆エラーを繰り返すのが前提の問題を超難問などと称しているのでは、紙とペンで綺麗に解くことなどできない。いつかこの種の問題が再び俺の前に立ちはだかるようになるのだろう。レベルが上がれば上がるほどそうなるのだろう。ある時点を最後に綺麗に解くことが出来なくなる。そうなったらもう引退だ。

今日、気付いた。

問題が間違っていた。

Excelに入力するとき「４」を一つ入れ忘れた。

それでそのままこの問題を検討研究するときはその間違ったままのExcelであれこれやり続けていた。

紙とペンで綺麗に解ける問題だった。トライ&エラーは必要ない。トライ&エラー必須問題なんてのはやはり邪道なのだ。売本でそんな問題に出くわすことはないのだろう。